

伏見さんのケース。
いろんなケースがありますが、ストレスは表面に出てくると、自分自身でもどうにもできなくなることがあります。
・・・私は、「伏見さん。ここで私が何かお役に立てるかどうか、それはよく聴いてみないとわからないんですけど、どうでしょう。感じておられる疲れの在りかはどの辺りなのか。それについて話していただけますか?」と、穏やかなトーンで語りかけた。
伏見さんも感じるものがあったのか、顔はニコニコしているものの、さっきとは少し違った重い口調で、「いや、実はもう追いつめられていましてねー。なす術はないんですよ。どうしようもないから、疲れも当然ですよ」。
私はそれを受けて「解決不能なのですか?」と問うと、「ええ、完全に解決不可能ですね」と伏見さん。
しだいに現在感じていることを語り始めた。
「仕事は山ほど押し寄せて来るんです。徹夜したって追いつかない。それでここ一年近く必死でやって来たんですが、夜も寝られないくらいで、疲れがたまって・・・休みたいんですが・・・休むとその分だけ、また仕事がたまるんですよ。仕事は毎日必ず来ますから。休むとかえって辛くなるんです。それで休めないんです。それでまた疲れがたまるんですね」
ここで伏見さんの言うことをそのまま図にしてみると、つまり、「仕事が押し寄せる」→[疲れる」→「休みたい」→「休むともっと仕事がたまる」というところをぐるぐる回っているわけです。
